トレーナーはトレーニングしなきゃいけないの?
2020/12/10
どうしても、トレーナー養成学校でスタッフをしていた経験が長いので「トレーナー」に関する話になってしまうのですが・・・
トレーナーになると、どうしても「トレーニングをしたい」人が多いんですよね。
専門的な知識を身に着けた方からみると、世の中にはまだまだトレーニング(しつけ)の余地がある犬たちがあふれている、ように見えるようです。
ただ、お客様のほうがそれを必要と思っているかどうかは別の話で。
今の状態でよい、そんなに困っていない(問題行動に慣れてしまっているのも含め)と思っている方には
いくら「しつけをしましょう」「トレーニングが必要」「こんな方法で、もっとよくなりますよ」と訴えてもなかなか響きません。
そこで祖語が起こるんだと思います。
お客様とお客様の犬に対して・・・
- すぐトレーニングについてお話してしまう
- 自身が気が付いた点を修正する方法をお話しする
- おもむろにトレーニングを始める
専門家ですから、犬についていろいろと気になるところが目についてしまうのだと思います。
だけどそれは、お客様がどう思っているかが一番大切ですよね。
こちらが気になって治したくても、お客様が気にしていなければ意味がありません。
お客様に気づいてもらうようアプローチするという手法もありますよ。
それを多少強引にやってしまおうとするのがよくないんですよねー。
お客様の犬をお借りして、その場でトレーニング実践をして見せる。
お客様が、どうしたら治せるか聞いてきた場合ならこの方法も効果的ではあるかもしれません。
おもむろに始められたら・・・どう思うでしょう?
- 先生だからできるのよね
- 急にトレーニングを始めるなんて・・・そんなにうちの子ダメなのかしら?
なんて思われるかもしれません
(実際にそういう風に感じている方もいらっしゃいます)
犬ばかり見ていないで、お客様のことを見てくださいね!!
そしてお客様がトレーニングやってみようって思ってもらう、アクションするように持っていくのが
私たち犬の専門家の仕事ですよ!